OpenPNE3.6がリリースされたので、記念にcoreserverへのインストール方法を詳細に書いておきます。時々公式SNSでインストールに躓いている方がいるので…。
0.準備:データベースの設定
coreserver,xreaのコンパネで設定するだけです。
反映するまで少し時間がかかるので最初にやっておくと良いです。
※SSHの扱いに慣れていなくて大変な方は、下記1〜5の手順で作業せずに 一旦自分のPCにダウンロード→PC上で解凍→フォルダ名変更→設定ファイルコピー&編集→FTPソフトでアップロード でも大丈夫です。
1.ダウンロード先URLを準備
http://openpne.jpにアクセスし、ダウンロード>OpenPNE3.6.0に「zip版ダウンロード」というリンクがあるので、そこのリンク先URLをコピーしておきます。
2.サーバーにzipをダウンロード
SSHでサーバーにログインし、
wget http://github.com/openpne/OpenPNE3/zipball/OpenPNE-3.6.0 --no-check-certificate
を実行します。
ホームディレクトリにOpenPNE-3.6.0という名前でzipファイルがダウンロードされるはずです。
まだまだSSHを使うので閉じないでください。
3.解凍
ダウンロードしたOpenPNE-3.6.0のzipを解凍します。
unzip OpenPNE-3.6.0
を実行します。
ダーーーっと実行中の表示が出て、openpne-OpenPNE3-xxxxxx(xxxxxxの部分はランダムっぽい英数字)という名前でOpenPNE3.6のソースコード一式が入ったフォルダが生成されます。
4.フォルダ名の変更(面倒なら飛ばしてもOK)
今後「openpne-OpenPNE3-xxxxxx」のままでは扱いづらいのでフォルダ名を変えます。
mv openpne-OpenPNE3-xxxxxx openpne3.6
を実行します(xxxxxxの部分は実際のフォルダについている名前を入れてください)
5.設定ファイルのコピー&編集
config/OpenPNE.yml
config/ProjectConfiguration.class.php
を作ります。
config/OpenPNE.yml.sample
config/ProjectConfiguration.class.php.sample
というファイルが入っているので、これをコピーすれば良いです。
cp config/OpenPNE.yml.sample config/OpenPNE.yml
cp config/ProjectConfiguration.class.php.sample config/ProjectConfiguration.class.php
を実行します。
本当ならここでOpenPNE.ymlを編集するのですが、内容は後からでも変更できるので一旦編集なしで先に進みます。
6.インストールコマンドの実行
いよいよインストールです。
php symfony openpne:install
を実行します。
データベース設定を1個ずつ訊かれるので、手順0で作成したDBの情報を入力していきます。最後にIs it OK to start this task?と訊かれるので「y」と答えてスタートさせてください。
インストールが完了するとcomplete!と出ます。
※処理時間が長くなると、途中でkilledとなって処理が止まってしまうことがあります。(xreaやcoreでは
非常によくあります)
もしkilledと言われて途中でインストールが中止されてしまったら、openpne:installのコマンドを実行し直せば、いつかは最後までインストールできます。
…と言っても、何度もDB設定を手入力するのが面倒なので、簡単に再実行できる抜け道を作りましたv
https://gist.github.com/897640のスクリプトをダウンロードして、openpne3.6/lib/taskにopenpneFastInstallTask.class.phpという名前で保存してから、openpne:installの代わりに
php symfony openpne:fast-install --dbms=mysql --dbuser=DBユーザー名 --dbpassword=DBパスワード --dbname=DB名
のようにして実行すれば、openpne:installと同じ処理をDB設定を1つずつ入力しなくてもインストールができます。(1つ前に実行したコマンドはキーボードの「↑」でもう一度呼び出せます)
※何度やっても完了まで行けない(途中でkilled)時は、最初にインストールするプラグインを減らしてみてください。プラグインは本体のインストールが終わった後でも個別にインストールができます。→
インストールするプラグインの減らし方
7.ドメインの設定
coreserver,xreaのコンパネで設定するだけです。経験上、メイン(public_html)に設定するのは止めた方が良いです。メインはblankにして、サブに設定。
※既に設定済のドメインの下部ディレクトリでPNEを使いたい方はやらなくて良いです
8.シンボリックリンクの作成
シンボリックリンクはWindowsでいうショートカットみたいなものです。本来coreserverでは「public_html/ドメイン名」というフォルダをサブドメインのドメインルート(http://ドメイン名/ でアクセスした時に表示するフォルダ)とするところを、「public_html/ドメイン名」という名前でopenpne3.6/webへのシンボリックリンク(ショートカット)を作ってやることで、openpne3.6/webをhttp://ドメイン名/でアクセスした時に表示するフォルダにすることができます。
ln -s $HOME/openpne3.6/web $HOME/public_html/PNEで使用したいドメイン名
を実行します。
↑WinSCPでpublic_htmlに「PNEで使用したいドメイン名」の名前でリンクができたのを確認してみたところ。FTPソフトやcoreserverコンパネのファイルマネージャでも確認できます。
9.htaccessの編集
.htaccessを画像のようにcoreserverの環境に合わせて編集します。
10.ログインして確認
ブラウザで「http://PNEで使用するドメイン名」にアクセスして、ログインフォームが表示されればインストール成功です!