この記事は
Symfony advent calendar 201423日目の記事です。
前日は
@polidogさんでした。
Symfony Certificationとは?
Symfonyの開発元であるSensiolabsが実施しているSymfony開発者の資格試験です。
https://sensiolabs.com/en/symfony/certification.html
・CBTで全問選択式(記述問題は無し)
・75問
・試験時間90分
・試験範囲は
16のテーマから
・合格基準は非公開
・最初はヨーロッパまで行かないと受験できない仕組みでしたが、2013年10月から日本各地のピアソン試験センターでいつでも受験できるようになりました(近所のピアソン試験センターは
ここから検索できます)
・階級が2種類あり、試験に合格するとどちらかに認定されます
・試験に落ちても1年に2回まで再受験可能
・受験料250ユーロ。日本円に換算して約3万6千円(2014/12/23現在のレート1ユーロ=146.11円で計算)…高っ!w
まぁ日本で受験した人は少ない(下手するといない)んじゃないかという試験です。
# 合格しても日本では特にメリットが見いだせないですし…^^;
受験のきっかけ
2014年10月、Symfony 9周年を記念して発表されたTOP150 contributorへの
受験バウチャー(高い受験料がタダになるチケット)プレゼントの該当者になったからです。
ちなみにsymfony/symfonyとsymfony/symfony-docs両方でランクイン(
symfony/symfonyと
symfony/symfony-docs)したんですが、貰えたバウチャーは1枚だけでした。
チッ、ケチだな!
SensioLabsのサイト上で情報を登録してから、メールの指示通りにピアソンVUEにデータ連携して登録すると準備完了です。ちなみに、日本でもポピュラーな資格試験なら日本語UIで登録が出来るようですが、マイナーなSymfonyは全て英語UIでした…。
受験勉強
この辺りを読んだり
https://github.com/jmolivas/symfony-certification-guide
http://www.craftitonline.com/2014/05/the-symfony2-exam-drill-unofficial/
certificationyという(非公式の)コマンドライン学習ツールを使ったりして勉強しました。
特にcertificationyは全部で136問の問題から20問ずつ出題され、オフラインでもできるので、暇つぶし(昼休みとか電車移動中とか)にちょこちょこやっているとほぼ全問正解できるところまでやりました。(が、後述するようにそれほど効果なかった模様…orz)
試験の予約
ピアソンVUEのサイト上で希望するテストセンターの空きを確認し、予約を入れます。
※今回タダ券として発行されたバウチャーコードはこの予約の最終段階でようやく使いました。
私の場合は、アドベントカレンダーに書くために受験を決意したのでw 受験し終わって心の整理が間に合うように12/18にしました。
(首都圏は大丈夫かもしれませんが)テストセンターによっては平日は夜しかやってなかったり、土日が原則休みだったりと結構枠が狭いので早めに予約を入れたほうが良いです。予約は48時間前までなら無料で変更できるとのこと。
受験
当日は名古屋市内も9年ぶりの大雪だった日で、「小学校が休校になったらどうしよう」とか「電車が止まって試験センターまで行けなかったらどうしよう」とか不安だったのですが、休校せず電車の遅れもそれほどなく受験自体は無事にできました。
荷物を預けて指定されたパソコンの前に座って、チュートリアルを読み終わったら試験スタートです。90分間と設定されていますが、早く解き終わってもう直す必要なしになったら時間終了前でも終わりにできます。(90分まるまる座っていると小学校の下校時間までギリギリだったので助かりました)
試験後はその場ですぐに結果通知を貰えます。
結果
落ちました(´・ω・`)
合格基準非公開とあって、私の実際の得点が何点だったとか、あと何点足りなかったといった情報はありません。ただ "Fail" のみ。
覚えている範囲で答え合わせをしてみると、もともと不安だった認証・キャッシュ周りで間違えたのと、デフォルトのコマンド関係で落とした、と思います(自信なし)
これから受験を検討する方は、certificationyで出てくるマニアック問題(ほげほげコンポーネントにはクラスがいくつだとか、Symfonyには全部でいくつのコンポーネントがあるとか、twigの使い方とか、個別のコンポーネントのメソッドシグネチャがどうとか)を覚えるよりも、基本的なSymfonyの使い方とHTTP知識を磨いたほうが良さそうです。特に、細かく設定したり実装したりする機会の少ない(1つのプロジェクト内で何回も使うことはまれな)認証関係は基礎知識をよく確認しておいた方が良いでしょう。
なお、当然のことながら試験の説明・問題文・選択肢すべて英語なので、問題文で何を訊かれているか・各選択肢がどういう意味かを辞書なしで読む程度の英語力は必要です。といっても未翻訳のドキュメントを英語版で読んで(厳密な翻訳でなく)なんとなく意味がわかれば大体それで十分だと思います。
まとめ
受験料が高く、受かっても特にメリットが無いので自腹で受けるのはちょっと…な試験ですが、もし再度の機会があれば今度こそ知識のあやふやなところをしっかり勉強して臨みたいです。おしまい。